こんにちは。
発酵学研究者が語る健康とエビデンス管理人の勝瀬です。
今回はインドネシアの大豆発酵食品であるテンペの健康効果、中でも結腸癌の危険因子を減らし、更には腸管バリア機能を高めるという研究をご紹介します。
そもそもテンペって何?
テンペはインドネシアが発祥の大豆発酵食品です。
大豆発酵食品ですが納豆の様な香りはなく、発酵にはクモノスカビを用います。
カビの仲間には他に糀菌がいます。
イメージとしては米糀の米が大豆のものと想像していただくと良いのではないでしょうか?
テンペはお肉の代わりに利用も出来る為、とてもお勧めです。
近年では健康に気を付けている海外セレブの中でも栄養豊富なスーパーフードとして注目されている為、試しに一度買ってみるのもありだと思います。
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テンペががん予防や腸内環境に良いってほんと?
本日ご紹介するのは広島大学による研究結果です。
この研究では高脂肪食と低脂肪食をエサにしているラットにテンペを食べさせ、健康効果の検証を行いました。
テンペを21日間与え続けた食事療法の結果、様々な健康効果が明らかになりましたのでご紹介します。
テンペの食事療法で見られた改善効果は大きく5点でした。
①高脂肪食、低脂肪食を与えていた両方のラットで成長の促進が見られました。
②有害な糞便中二次胆汁酸、リトコール酸(結腸癌の危険因子)の減少が見られました。
③糞中のムチン(腸管バリア機能の指標)が減少しており、腸管バリア機能が改善している事が分かりました。
④免疫機能の指標である免疫グロブリンが低下しており、腸内環境が改善している事が示唆されました。
⑤腸内細菌にも変化が見られまして、テンペは様々な腸内環境改善効果がある事が示されました。

是非毎日の食事にテンペを取り入れる事で健康な毎日をお過ごしください。
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参考文献