健康科学

高用量のビタミン B12 が自己細胞死や腎障害を防ぐ?

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健康科学

こんにちは。
発酵学研究者が語る健康とエビデンス管理人の勝瀬です。
今回は高用量のビタミン B12 経口摂取腎機能障害に効き、更には細胞死も防ぐ効果などがあるという研究を紹介いたします。
ただこの研究はヒトでのものではない為、この研究結果を元に高用量のビタミン B12 を摂取し始める等はしない様にしてください。
ヒトでの効果が証明されてからでも遅くはありません。

微量栄養素ビタミン B12 とは?

ビタミン B12(B12 –シアノコバラミン)は、最も大きいビタミンです。
最近の研究ではビタミン B12 が欠乏すると神経障害、認知障害、炎症状態、癌などの加齢に伴う健康リスクが起きやすくなるとされています。
また、ビタミン B12 は優れた抗酸化物質として知られており、老化や様々な健康リスクの原因となる活性酸素種(ROS)を取り除く働きを持ちます。

ヒトのビタミン B12 の一日当たり必要摂取量は 5 μg 未満とされており、ビタミン B12 は微量栄養素の 1 つとしても知られています。

最近の研究ではどんなことが分かっている?

ビタミン B12 は主に胃で分泌されるタンパク質の助けを借りて腸内で吸収されます。
その為、胃で分泌されるタンパク質が無ければいくらビタミン B12 を摂取しても意味がないのでは?と考えられていました。
しかし、最近の研究で胃で分泌されるタンパク量に関係なく、ビタミン B12 はわずかに吸収されるという事実が明らかになりました。

そうなると神経障害、認知障害、炎症状態、癌などの加齢に伴う健康リスクを避けるためにもビタミン B12 の大量摂取はとても素晴らしい事に思えます。
今までの研究でもビタミン B12 は多量に摂取しても無害であるとされており、 アメリカ食品医薬品局 によっても安全であると認定されています。
ただ、ビタミン B12 を大量に摂取した場合どうなるか?という事を研究した報告は数が少なく、まだまだ未解明の事が多いというのが現状です。

ビタミン B12 の大量摂取で腎臓の様々な機能が改善?

今回紹介する研究はノースカロライナ大学による実験で、マウスに大量のビタミン B12 を含むエサを与えた場合の腎機能の変化を見ています。
マウスは毎日 0.32 μg のビタミン B12 の摂取が必要とされているところ 、600 μg のビタミン B12 を与えた際に大きく効果が見られました。
これはヒトでは一日 50 mg のビタミン B12 摂取に当たります。
実験の結果、マウスの腎臓では様々な腎機能障害の改善、自己細胞死の減少、DNA 損傷の減少が見られました。
現在治療に用いられている医薬品と比較しても遜色ない結果だったそうです。

また他の研究の結果ですが、ヒトで一日当たり 60 mg のビタミン B12 を摂取してもらった研究があります。
この結果、人体に害はなかったそうです。

これから先の研究でより詳しい事が分かってくれば、ビタミン B12 の有用性が広く知られてくることになるかもしれませんね。

どんな食品にビタミンB12が含まれているの?

ビタミン B12 の不足を避ける為ビタミン B12 が含まれている食品を紹介します。
文部科学省の食品成分データベースによると身近な食材で最もビタミン B12 が豊富に含まれているのはサケやマスなどの魚介類で、100 g 当たり 327.6 μg だそうです。
次はしじみで 100 g 当たり 64.5 g です。
基本的に魚介類に多く含まれている為、魚介類をこまめに食べるようにしたいですね。
不足しやすい栄養素でもある為気をつけてください。

以上、ビタミンB12についてでした。
いかがだったでしょうか。
健康に気を付けて明るい毎日をお過ごしください。

 

 

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参考文献
Vitamin B12 deficiency.
Green R et al.2017 Jun
Reactive oxygen species production by mitochondria.
Lambert AJ, Brand MD.2009
Oral high dose vitamin B12 decreases renal superoxide and post-ischemia/reperfusion injury in mice
Feng Li et al.2020 May
文部科学省食品成分データベース
https://fooddb.mext.go.jp/

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