こんにちは。
発酵学研究者が語る健康とエビデンス管理人の勝瀬です。
今回紹介するのはシナモンが血中脂質を下げるといった研究についてです。
シナモンは知っているという方も多くいるかもしれませんが、実は漢方にもなっている事などは知っていましたか?
そもそもシナモン(桂皮)とは?栄養はあるの?
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%83%8A%E3%83%A2%E3%83%B3
シナモン(英: Cinnamon)は、ニッケイ属(Cinnamomum)の複数の樹木の内樹皮から得られる香辛料である。ニッキ(肉桂〔ニッケイ〕の音変化)とも。また、生薬として用いられるときには桂皮(ケイヒ)と呼ばれる。特徴的な芳香成分はシンナムアルデヒド、オイゲノール、サフロールなど。 熱帯各地で幅広く栽培される。香り高く、『スパイスの王様』と呼ぶ者もいる
上記の通り、シナモンは樹皮から作られている香辛料で、桂皮という漢方でもあります。
シナモンというとお菓子に用いるイメージを持ってしまいがちですが、健康にとても良い物質なんです。
栄養素を見てもビタミンA、B類、C、E、K、更にはミネラルまでもが豊富に含まれています。
栄養豊富なシナモンですが、漢方ではどの様な用途で用いられているのでしょうか?

シナモン(桂皮)の漢方効果とは?
https://takeda-kenko.jp/kenkolife/encyclopedia/illustrated/keihi.html
芳香性健胃、発汗、解熱、鎮痛、整腸、駆風(くふう)、収斂(しゅうれん)などに効果があります。 食欲不振、神経性胃炎、慢性胃炎、胃下垂、胃酸過多症、動悸、慢性胃拡張病、つわり、尿量減少、生理痛に効きます。
武田薬品工業のサイトからの引用では上記の効能があるそうです。
色々なものに効果があり過ぎて疑いの念を抱いてしまいますが論文を探してみた結果、胃に対する効果や、月経困難症に対する効果が証明されていますので上記の効能も間違いではなさそうです。
シナモンが血中脂質を下げるってほんと?
ベトナムにあるホーチミン医科薬科大学のメタ解析と呼ばれる手法を用いた研究結果を紹介します。
この研究では227のシナモンに関する論文を分析しその中で正しいと思われる情報を集計しています。
その結果、シナモンの血中脂質を下げる効果が証明されました。
また、それだけでなくパキスタンの アグリカルチャーペシャーワル大学における研究ではⅡ型糖尿病患者の血糖値、血中脂質を下げる効果が報告されています。
こちらの論文ではⅡ型糖尿病患者である 60 名の男女をいくつかのグループに分け 1,3,6 g のシナモンを毎日摂取してもらい、40 日後の血中グルコース(糖)、血中コレステロール値等を比較しました。
その結果、シナモンを摂取していた全てのグループで 18-29% の血中グルコース(糖)濃度の低下、12-26%の血中コレステロール値の低下が見られました。

シナモンの使用法は?
シナモンが良いと言われても皆さんシナモンなんて使ったことが無い方がほとんどですよね。
そこで私が提案したいのが以前紹介した黒糖と混ぜることでシナモンシュガーにする方法です。
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シナモンシュガーにしてしまえば様々な料理に気軽に使うことが出来ます。
私は毎朝ヨーグルトにシナモンシュガーをかける事でシナモンと黒糖を摂取しています。
他にも紅茶やコーヒーに入れるのもいいですね。
以下に私の使用しているシナモンのリンクを載せておきます。
以上、シナモンについてでした。
馴染みの無い食べ物かもしれませんが是非使いこなして健康的な毎日をお過ごしください。

Cinnamon Improves Glucose and Lipids of People With Type 2 Diabetes
The effect of Cinnamon on primary dysmenorrhea: A randomized, double-blind clinical trial.